脳脊髄液減少症

難しいケースとして「むち打ち」があります。交通事故で追突され、頭部がむちのように前後方向に大きく振られ、首に損傷が起きた状態をいいます。正式には「外傷性頸部症候群」と呼ばれます。

むち打ちむち打ちになると、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、首筋及び背中の痛み、手足のしびれなどが発生します。むち打ちは医学的な根拠がない例が多く、検査を受けたり、事故前にそれらの症状がなかったりしないかという証拠を集める必要があり、後遺障害として認定されない場合もあるのです。

むち打ちに関連する症状として、低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)があります。耳鳴り、頭痛、めまい、倦怠感などが発生します。脳脊髄液が脳脊髄液腔という部分から漏出して減少することで発生する疾患です。

むち打ちでも髄液が漏出することがあるという医師の主張があり、2006年には脳脊髄液減少症が事故の後遺障害であると認める司法判断がなされました。全てのむち打ち患者が脳脊髄液減少症を発症しているわけではありませんが、むち打ちの後遺症として脳脊髄液減少症を発症している患者が数十万人いると主張する医師もいます。医師の間でも意見が分かれているようです。

交通事故の怪我が元で仕事に支障が出た場合は、医師や弁護士に後遺障害の認定を受けることができるか相談してみましょう。


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  1. 交通事故と後遺障害
  2. 後遺障害の種類

後遺障害の種類

交通事故の後遺障害にはさまざまな種類があります。まず頭部外傷によって生じる脳障害です。大脳の機能に障害が残っていると判断された状態です。1~14級とその症状によって等級が分かれています。

PTSD次にPTSDです。鬱状態に陥る、事故当時のことを思い出してしまうフラッシュバック、パニックに陥る、などが主な症状です。交通事故で重傷を負った患者の約3割が交通事故発生後1か月以内にPTSDを発症していると言われています。

次に脊髄損傷です。交通事故により脊髄が損傷した状態で、脊髄損傷事故原因の約半数が交通事故です。1~12級までその症状によって等級が分かれています。口に関する後遺障害もあり、咀嚼障害、味覚障害、言語障害及び歯に関する後遺障害などが代表的な症状です。

耳に後遺障害が残ることもあります。耳鳴り、聴力の障害、耳の欠損などがあり、1~14級まで等級が分類されています。指や手にも後遺障害が残る場合があります。手の指および腕それぞれの後遺障害がありますが、それぞれの症状により認定を受けることのできる等級が変わります。足についても同じで、大腿部や膝、脛もしくは足の指と、その個所によって認定の基準、等級が変わってきます。


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  1. 交通事故と後遺障害
  2. 脳脊髄液減少症

交通事故と後遺障害

交通事故に遭遇した場合、衝撃や怪我により、肉体や精神に思わぬ異常が生じる場合があります。時にはその異常が一生つきまとうケースもあるのです。

後遺症これらの症状は後遺症と呼ばれたり、後遺障害と呼ばれたりします。この後遺症後遺障害とは全く違った意味を持ちます。後遺症とは、交通事故遭遇後、病院で治療を受けたが完全には治癒されることなく残った肉体的もしくは精神的ダメージのことを言います。後遺障害とは、交通事故で生じた肉体的及び精神的ダメージが完治することなく残り、その結果仕事をする能力が失われた状態のことを言います。つまり、交通事故によって発生した怪我の後遺症を持つ人が、仕事をする能力が失われたと等級認定の申請を行い、その申請が認められれば後遺障害という判断になるのです。

後遺障害はその障害の度合いによって等級が分かれます。この等級によって後遺障害を持つ人に支払われる保険金額が定められているのです。交通事故を起こした加害者は、被害者に損害賠償という形で責任を負う必要がありますが、たとえ医師が後遺症であるとの診断を行っても、仕事をする能力が失われたことを認められず、後遺障害の申請が通らなければ後遺症に対する損害賠償を受けることができないのです。後遺症か後遺障害であるかは、損害賠償請求において重要なポイントとなるのです

このサイトでは、後遺障害にはどういった種類があるかについて説明させていただきます。


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