脳脊髄液減少症

難しいケースとして「むち打ち」があります。交通事故で追突され、頭部がむちのように前後方向に大きく振られ、首に損傷が起きた状態をいいます。正式には「外傷性頸部症候群」と呼ばれます。

むち打ちむち打ちになると、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、首筋及び背中の痛み、手足のしびれなどが発生します。むち打ちは医学的な根拠がない例が多く、検査を受けたり、事故前にそれらの症状がなかったりしないかという証拠を集める必要があり、後遺障害として認定されない場合もあるのです。

むち打ちに関連する症状として、低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)があります。耳鳴り、頭痛、めまい、倦怠感などが発生します。脳脊髄液が脳脊髄液腔という部分から漏出して減少することで発生する疾患です。

むち打ちでも髄液が漏出することがあるという医師の主張があり、2006年には脳脊髄液減少症が事故の後遺障害であると認める司法判断がなされました。全てのむち打ち患者が脳脊髄液減少症を発症しているわけではありませんが、むち打ちの後遺症として脳脊髄液減少症を発症している患者が数十万人いると主張する医師もいます。医師の間でも意見が分かれているようです。

交通事故の怪我が元で仕事に支障が出た場合は、医師や弁護士に後遺障害の認定を受けることができるか相談してみましょう。


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